【JA掛川市 管内】掛川市/施設野菜(イチゴ)、水稲 松浦 直矢

掛川市/施設野菜(イチゴ)、水稲松浦 直矢

農業が好きなので、農業第一の生活に変わりました。就農1年目なので、作業や労務などやることがいっぱいで前職よりも忙しいくらいです。大変なことは体調を崩せないことです。繁忙期は収穫やパック詰めの作業が遅くまでかかるほか、日々の栽培管理もあるため、体調を崩して数日作業ができないと後々まで影響してきます。しかし、やり方を工夫することで一つ一つ良くなっていくことが楽しく、そういった結果により収量(収入)に直結していくことがやりがいだと思います。また、品評会で自分が入賞したことを研修先の師匠が喜んでくれていたという話を聞いたときは、本当に嬉しかったです。

人と緑と心をむすぶ経営を目指します

経営データ

作目:施設野菜(イチゴ)、水稲

就農時経営規模:施設野菜(イチゴ)20a、水稲47a

初期投資額:2,400万円

就農時労働力:本人、妻、パート2人

就農年月/就農時年齢:令和4年1月/28歳

活用した交付金や補助金等:農業次世代人材投資事業(準備型)、農業次世代人材投資事業(経営開始型)、施設園芸大国しずおか構造改革緊急対策事業費費補助金、次世代施設園芸デジタル化支援事業

就農に至るまでの経緯

祖父母が農業をやっていたので、昔から農業は身近なものでした。大学で県外に住んでいたので、家で栽培しているお米の美味しさに改めて感動したのが、農業を始めようと思ったきっかけでした。卒業後、栽培技術を身に付けようと県外の農業法人に勤め、水稲栽培に携わり、その後、地元で農業をしようと検討していた時、がんばる新農業人支援事業を知りました。

地元の農地の荒廃化や農業者の高齢化が気になっていたので、地元で農業をやっていきたいという思いが元々ありました。祖父母の背中を見ていたので水稲は絶対にやりたいと思っていたのですが、水稲一本で就農するには難しいと感じ、水稲と複合でやっていける作目を探しました。行政に相談した際に、産地になっているイチゴを勧められ、地元のイチゴ生産者さんのもとでアルバイトをしたところ、自分の肌に合っていると感じられたので、イチゴを選びました。

  • イチゴと水稲で作業が重ならないよう、品種を選んで栽培しています。イチゴは全量JA出荷ですが、お米は子ども食堂に使ってもらったり、結婚式の引き出物や体重米などに使ってもらうなど、幅広に販売しています。人とのつながりを大切にしつつ、農村風景や文化を守り、継承していきたいので、荒廃農地を再生して水稲の栽培面積を拡大するなど、農地保全についても取り組んでいきたいと考えています。

農業に関する知見を更に広げ、品質を上げていくなど、農業経営の基盤を固めつつ、面積拡大や、雇用の創出、お米の販売関係のクリエイティブな取り組みなどに挑戦していきたいと思っています。農業の独立は起業と同じで、自分次第で上手くいく、いかないが変わります。頼れるものは頼ったほうが良いと思いますし、自分は農家、JA、県、市が一丸となってサポートしてくれたので、この事業で研修を受けて良かったと思います。