【JA遠州夢咲 管内】掛川市/施設野菜(トマト) 松永 卓

掛川市/施設野菜(トマト)松永 卓

就農して変わったことは、会社員時代には無かった、消費者と繋がり、直接声を聞く機会を持てるようになったことです。お客さんの笑顔や、「美味しい」という声が励みになり、農業をやっていてよかったと思える瞬間が日々あり、毎日が充実しています。栽培に対する心配事はありますが、地域の先輩方にサポートして頂けるので心強いです。

お客さんからの直接の声が私のモチベーション 

経営データ

作目:施設野菜(トマト)

就農時経営規模:27a(中古ハウス)

初期投資額:1,648万円

就農時労働力:本人

就農年月/就農時年齢:令和2年3月/37歳

活用した交付金や補助金等:農業次世代人材投資事業(準備型)、農業次世代人材投資事業(経営開始型)

就農に至るまでの経緯

前職は製造関連の会社員でした。会社員時代から独立したいという気持ちを持っていて、掛川市は農業が盛んな地域であったため、自分も農業に携わりたいと思うようになりました。掛川市に就農相談したところ、がんばる新農業人支援事業を紹介されたので現地見学会に参加し、この事業での就農を決めました。

出身地域だったことから、遠州夢咲地域での就農を考えていました。当初、露地野菜なども検討していましたが、少ない面積で反収を上げられる施設野菜に魅力を感じ、がんばる新農業人支援事業での研修作目でもある、トマトかイチゴにしようと思いました。トマトの方が生活に身近だと感じたことがきっかけでしたが、悩んでいる時に、イチゴ生産者の元で作業体験をし、イチゴよりもトマトの方が自分に合うと思ったことが決め手となりました。

  • 研修で教わった大玉トマトはJAに出荷しています。近年、中玉やミニトマトの栽培にも挑戦しており、それらは直売所に販売しています。栽培では、細霧冷房や有機肥料を取り入れたり、トマト生産者同士で研究会や食味会を実施するなど、品質や栽培技術の向上に励んでいます。また、誘引や摘花や摘果などの作業は適切なタイミングでできるよう、スケジュールを組んで計画的に作業するようにしています。

消費者に「美味しい」を届けられるよう、味にこだわって頑張っていきたいです。また、短期採りや苗づくりなど新しいことにも挑戦していこうと思っています。投資して就農するのは自分なので、研修の1年間をムダにしないためにも、色々なものを見て体験し、その土地や作目でやっていけるかを、よく検討した方が良いと思います。